中学に入学し、初めてお目見えしたパンチラは意外な人物だった。
しずかは、くりくりとした目が特徴的だったが、
ややぽっちゃり気味のからだで、気の強い女の子だった。
小学生の時に同じクラスになったことはなかったが、
その気の強さから有名人ではあった。
中学1年の時。
しずかの男子に対する当たりはかなりきつかった。
女子には優しく、文句の対象は常に男子だった。
教室内でちょっと変なことをしてしまったときは
必要以上に取り上げて喧伝する。
それが派生し、小学生のときの恥ずかしい黒歴史をばらされたり、
あることないこと罵詈雑言を浴びせられる。
特に、クラスの中心となりそうなキャラの男子がターゲットとされていた。
また、集会などの制服のまま床にしゃがまなければならない時などは、男子に聞こえる声で
「○○がさっき△△ちゃんのスカートの中覗いてたよ」
と、その本人に話しかける。
伝えられた“△△ちゃん”は対象の男子をにらみ、それ以降は当たりがきつくなる。
中には冤罪の子もいる。
そもそも、女子たちはスカートの下に短パンを履いている。
集会で床に座ったからといって簡単にパンツが見えたりはしない。
それでもしずかによって、クラスの女子たちは男子の目に対する警戒心を強める。
男子たちには申し訳ないが、実はこれは私のせいだった。
入学式の翌日。
オリエンテーションか何かで、新入生は体育館に集合する。
私の斜め前に座っているしずか。
先生の話が始まる前に、後ろの子とコミュニケーションをとろうと体ごと振り向いていた。
私の視界にしずかのスカートの中が飛び込んでくる。
スカートの中には短パンがあった。
だが、その短パンと足には隙間ができており、
しずかの白と薄いグレーのボーダーパンツが、しばらくの間見えっぱなしとなっていた。
しずかがパンチラしている間、
私はばれないようにチラチラと何度ものぞいた。
ぽっちゃり気味の子は、タイプではなかった。
それでも、パンツとなれば別物。
見れるものは見ておきたい。
そんな私の視線にしずかが気づく。
しずかと目が合ってしまった。
しずかは何も言わなかったが、鋭く睨みつけるような目をしていた。
集会が終わり、教室へと歩みを進める途中で、後ろから肩を叩かれた。
しずかだ。
「さっきスカートの中覗いたでしょ。変態。
短パン履いてるから絶対に見せないから」
やや強いを語気で、そして怒気をはらんだ目で、しずかに言葉をぶつけられる。
男子を嫌い、とくに、性的な目を向けられことにを嫌悪する。
そんなしずかだ。
おそらく、小学生の時から、パンチラしないように努めていただろう。
しずかは私を置いて教室の方へ歩みを進める。
だが、すでにその言葉と現実の間には矛盾が生じていた。
短パンを履いていても、絶対ではない。
しずかの言葉を受けて、
「・・・しましま」
私は静香の背中に向けて小声でつぶやいた。
声は届いていないのだろう。しずかは反応することなく教室に戻り、
自席につくと、周囲の子と談笑を始めた。
休み時間になり、しずかは出来たばかりの友達とともにトイレへ向かう。
チャイムが鳴った。
休み時間を終えて、各自が席に着く。
斜め前に座るしずかが、再び私を睨みつける。
しずかの名字は嶋。
小学生低学年のころなど、「島」という漢字が名字にある子が
「しましま~」となんのひねりも無いあだ名で呼ばれていたことはなかっただろうか。
しずかは、自分が怒った相手が変なあだ名で悪口を言ってきた。
ガキだな。
くらいにしか思ってなかったのかもしれない。
だが、トイレに入り、短パンを下ろしたところで、
その日着用したパンツは、ボーダーの模様であり、
さっきの「しましま」の言葉とリンクすることに気づく。
「絶対見せない」といった断言したパンツ。
だが、すでにあいつは見ていた。
“時すでに遅し”だった。あいつは私のパンツを見てどうするのか。
悔しさや恥ずかしさ、おかずとなる不安が入り混じり、休み時間空けの「睨み」へとつながった。
私の声はちゃんとしずかに届いていた。
短パンを履いていても、パンチラ防止が確実ではないと学んだしずかは、
それ以降、男子の目に敏感となり、短パンを履いている他の子にも、
注意を促すようになっていた。
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