継続

ショート小説

また黒か・・・・

流行はかつて定番だった白から黒へと移り変わった。

これも時代のせいだろう。

昔はちょっと強い風が吹くだけでも天国だった。

風でめくれ上がるスカートからは真っ白なパンツが丸見えになる。スカートがめくれてしまった人は当然スカートを押さえてパンツを隠すが、“見えてしまったものはしょうがない”といった空気をどこか纏っていた。

世間の認識も今のように浸透しておらず、一部のマニアックな趣味を持った人間だけのものだったため、その瞬間にカメラを構えてもお咎めはなかった。

そのため、テレビで活躍していた歌手や、これから売り出そうという女の子たちが多く通う“芸能人養成学校”と言われるような高校の近くでカメラを持って備えていれば、多くのお宝をゲットできた。

最近ではテレビで観る機会も減ったが、大物女優と言われるAさんや、10万枚のCDを売り上げた女性アーティストのBさんなども、登下校中にスカートが風にまくれあがったことにより、隠すことのできなかった真っ白なパンツを、僕のカメラに収められていた。

だが、時代は大きく変わった。

携帯電話が普及し、発展を遂げ、スマホとして誰もがカメラを手にできる時代になった。

そして、インターネットの発達と通信技術の進化により世界中どこにいても女の子のパンチラ画像、パンチラ映像を見ることができるようになった。

世間の認知度も変わった。

大物芸人がこの手の事件で逮捕され、日常的に起こりうる事件と認知される。

かつては一部のマニアックな男しか知らない界隈が世間に知られるようになる。

そうなれば、アイドルや芸能人のように注目を集める職業ではない一般女の子たちも警戒するようになる。

エスカレーターに乗るときや本屋で立ち読みするときは後方を警戒するようになり、そもそもそんな不安を抱えなくても済むようにスカートの下にはパンチラガード用にスパッツや短パン、ペチパンというものを履くようになる。

かつては真っ白なパンツが見れるのが当たり前だった女子高生たちは、ルーズソックス&ミニスカという最高の時代を経て、パンツを見せないのが当たり前になっており、構えたカメラには黒いものばかりが写るようになった。

あの子たちはどうだろう。

人気の青チェックの制服スカートを履いた高校生。

そして、その隣りには白いデニムミニを履いた私服の女の子。

ミニスカを履いた若い女の子がふたり、店舗内で商品を物色している。

何かの商品を手にした制服の女の子。

その隣りで私服姿の女の子は爆笑する。

僕も商品を探しているフリをしながら彼女たちに近づく。

彼女たちの背後を通り過ぎる。

スカートの真下にトートバッグを空過させながら。

彼女たちから少し離れ、トートバッグに設置したカメラと連動した手元のスマホ画面を再生する。

青チェックの制服姿の子はピンクのテカテカと輝くものだった。

白デニムミニの子は黒だがその素材には光沢があり、フロントの赤いリボンが写り込んでいる。

そのままスマホのカメラアプリを起動し、爆笑している彼女たちの顔を撮影して帰宅した。

機会が大幅に減ったとはいえ、彼女たちのような女の子はまだ存在する。

いや、機会が減少したからこそ、女子高生のパンチラは希少価値のある素晴らしいものへと移り変わっている。

だからこそ、初めての撮影から40年以上が経過しても僕はやめることができないのだ。

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