【幼いころのあこがれ】第1話:目覚めのとき(まさみちゃんの体育座り)

【シリーズ】幼いころのあこがれ

今年は猛暑日が続く。

強い夕立を生む厚い雲が日差しを遮り、雨がアスファルトを冷ます。

それでも1日経てば当たり前のように気温は35℃を超える。

エアコンの無い自宅一室で扇風機の電源を入れ、窓際に設置した机の上にパソコンと資料を広げる。

ここが私の仕事場だ。大学卒業時にはコピペのやり方すらわからなかったが、約10年間勤めた会社ではPCスキルを含め多くのことを学んだ。

しかし、先日会社を辞めた。

会社で得たスキルを軸に、フリーランスとして活動することを選択して今に至っている。

窓からは畑や小さな公園、水路のような小川が景色として広がる。

夏休みを迎えた子どもたちが、涼し気な小川に集まっていた。

小学校低学年くらいの子たちだろうか。

男の子だけじゃなく、女の子もいる。

子どもたちは服が濡れることも気にせずに、小川に入り、アメンボやタニシを捕まえる。

仕事を辞めて引っ越したこの地は、都会では見ることのなかった景色が当たり前に残っていた。 

虫採りに夢中な子どもたちの中には、ワンピース姿の女の子もいる。他の子たちと同様に、捕まえた虫を持ってきた虫籠に入れていく。

無邪気なその様子とは裏腹に、私には1つの邪心が芽生える。

「あんな服装で水遊びしてたらパンツが見えちゃうのでは?」

女の子は捕獲した虫を籠に移す際、しゃがみこんでいた。

この子の正面にいれば、おそらくスカートの中が丸見えだろう。

私は一人の少年が、虫採りをしながらも、チラチラと女の子に視線を向けていることに気づいた。女の子がしゃがむたびに、女の子に視線を注ぐ。「目覚めの早い子なのかな?」と感じつつ、私は自分の幼少期を思い出していた。

女の子のパンツが見えてはいけないものだと意識するようになったのは、

一体いくつくらいだっただろうか。

見えてはいけない。だからこそ、見えた時にはなんとも言い難い衝撃を受ける。

その衝撃をいつからか興奮と捉えるようになっていく。性への目覚めだ。

遅かれ早かれ人間は性を意識するようになる。私は自分自身を振り返ると、周囲よりも比較的に早く目覚めたのではないかと思っている。

幼いころは保育園に通っていた。そこでは当たり前のようにおむつ姿やパンチラは存在したと思うが、記憶にはまったく残っていない。小学校に入学してからも、しばらくは記憶にない。そのときまで、私はまだ性に目覚めていなかったのだろう。

しかし、小学1年生の半ばごろ、ある女の子のパンチラから目が離せなかったことを思い出す。そのときが訪れた。

相手はまさみちゃんという名前だったと思う。

眼鏡のよく似合う女の子だった。

小1女子の体型というのは、どこか幼児のようにぷっくりしたところもあり、関節などは丸みを帯びている子も多いが、彼女は違った。かなり細身で、膝裏の筋やアキレス腱などもはっきりと形がでていた。

私の通っていた小学校は、指定の制服があり、深い緑のチェック模様をしたブレザー。同じデザインで男子は短パン、女子はスカートを履いていた。

細身の彼女が着こなす制服姿は、眼鏡もあいまって、私の目には話しかけるのもおこがましい優等生として映っていた。

当時私のクラスでは、休み時間には鬼ごっこや鉄棒など、外で遊ぶ子がほとんどだった。

小1の頃なんて、外で走り回りたい年頃だ。

でも、まさみちゃんは違った。休み時間に外に出ることはほとんどない。

それどころか、席を立つこともほとんどなかった。

そういえば、あまりクラスメイトと会話をしていることもなかったように思える。

もしかすると、私以外のみんなも彼女のことを「近寄りがたい優等生」と、

幼心ながら認識していたのかもしれない。

避難訓練だったか、それとも集会など何か学校行事の待機時間だっただろうか。

具体的にいつだったかは覚えていないが、クラス全員が廊下に並び、移動待ちをするタイミングがあった。

私はまさみちゃんの隣にいる。だからと言って会話をするわけではない。

まさみちゃんも誰と会話をするようでもなかった。

なにかトラブルでもあったのだろうか。

廊下に並んだまま数分待機するものの、移動する様子がうかがえない。

担任の先生もしびれを切らしたのか、「座ってていい」と号令がかかる。

クラスのみんなはガヤガヤと何かをしゃべりながらしゃがんでいく。

私も友達とおしゃべりしながらしゃがんでいた。

みんながしゃがんでいる中で、まさみちゃんは体育座りをしている。

廊下の壁を背もたれのようにして。

隣にいる私に体の正面を向けている。

つまるところ、まさみちゃんのスカート内が私の方向を向いていた。

スカートの奥には真っ白なパンツがあった。

クラスメイトのパンツを見た経験がこれまでに無いわけではない。当然だ。

男女関係なく走り回って遊んでいたのだ。幼い小1女子が制服のスカートで走り回れば、パンチラなんて珍しいものじゃない。

それでも、初めて見たまさみちゃんの純白パンチラが目と脳裏に焼き付く。

その頃は「パンチラ」なんて言葉は知らない。

それでも、「パンツが見えること」が特別なことだと認識するには充分すぎる景色だった。

細身の彼女にはやや大きかったのか、その真っ白なパンツにはしわが寄っている。

その光景にわたしは目を離すことができなかった。

まだまだ我慢や遠慮、罪悪感なんて足りない年頃だ。

わたしは体育座りをするまさみちゃんのスカートの中をずっと見続けていた。

当時の心境など覚えていないが、”このままずっと見続けていたい”と思っていたのだろう。

まさみちゃんは私の視線に気づいていたのだろうか。彼女の顔や様子を確認することもしていない。私の視線は真っ白な下着に注がれていた。

まさみちゃんは学年の終わりにお父さんの仕事の都合で転校してしまった。

この時以外、まさみちゃんのパンツを見た記憶はない。

気がつけば小川で遊んでいた子供たちの姿はそこになく、公園の遥か奥では夕日が沈みかけていた。

「あの男の子は満足できたかな?」

私は自分自身に苦笑した。

私が性に目覚めたのは小学1年生のころ。おそらく他の男子と比較しても早いほうだろう。

そして、私の癖はとりわけ「パンツ」に執着する。

それは30歳を過ぎた今になっても変わらない。。。。



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